SHISEIDO KARAKUSA 線が奏でるリズム
Photo : Masayuki Hayashi
Photo : Masayuki Hayashi
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SHISEIDO KARAKUSA 線が奏でるリズム
「SHISEIDO KARAKUSA 線が奏でるリズム」と題した、東京・銀座の資生堂銀座ビルのウィンドウアート、エントランス展示のアートディレクションとデザインを手掛けた。
たゆまず成長する植物の生命力を象徴する文様として、古来より洋の東西を行き来しながら発展してきた唐草。資生堂初代社長の福原信三氏は、唐草のたおやかな存在感は女性の姿にも似て、化粧品のイメージにふさわしいと考えた。以来、唐草は資生堂の美の遺伝子となって、時代の精神を反映しながら今日まで受け継がれている。今回のプロジェクトでは、資生堂の唐草に対し、これまでの歴史を振り返るとともに、未来に向かう成長のシンボルとして再解釈した。
本プロジェクトでは路面に面したウィンドウと室内エントランスからなる2つ空間で構成されており、「曲線」をテーマにしたウィンドウアートでは、資生堂のイラストレーター・デザイナーとして活躍し、資生堂デザインの基礎を築き上げた1人である山名文夫氏(1897〜1980年)のイラストをモチーフとして、その筆跡をなぞるかのように、リボンの動きで唐草の美しい曲線を表現。それぞれリズムが異なる3本は決して同じ動きはせず、重なり合った瞬間の美しさを伝え、無限に続く新しい唐草を描いているかのような印象を与える。
「直線」をテーマにした室内エントランス空間では、ビルの床に当初から象嵌で施されていた唐草模様をモチーフとして、それが枝葉を伸ばすように空間に立ち上がったかのような生命美を感じる什器をデザイン。まるで唐草模様の中に入り込んだような空間体験を目指し、唐草形状の台上には、歴代の唐草模様があしらわれた資生堂のヘリテージ商品やパズルのように唐草を自分の手で繋いでいく展示が並び、受け継がれてきた資生堂の歴史を学ぶことができる。
ウィンドウとエントランスの両方で、唐草の美しい曲線や大胆な直線が奏でるリズムを体感できる構成となってる。
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プロジェクトタイトル:SHISEIDO KARAKUSA 線が奏でるリズム
展示会期:2024年5月 – 2025年2月
会場 : 資生堂銀座ビル1F
クライアント:株式会社資生堂
エグゼクティブクリエイティブディレクター:信藤 洋二 (SHISEIDO CREATIVE)
クリエイティブディレクター:堀 景祐 (SHISEIDO CREATIVE)
アートディレクター/デザイナー:狩野 佑真 (NOU Inc.)
デザイナー:布川 光郷・氏家 実咲 (HAKUTEN CREATIVE)
テクニカルディレクター:三谷 悠人・中川 丘 (HAKUTEN CREATIVE)
グラフィックデザイナー:宮崎 淳 (HAKUTEN CREATIVE)
施工管理:熊崎 耕平・宮嶋 聡・鈴木 崚介 (HAKUTEN CREATIVE)
写真撮影:林 雅之
映像 / 編集 : 小髙雄平